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現場でのマナーを考えるとき、現場は、施工を行っている会社や協力業者のものではなく、社会の一部であり、施主のものであり、自社にとっての広告の場でもあるという認識を持つことが重要です。
整理整頓はその大前提で、資材や残材の保管などはしっかりとしたルールに基づき徹底されるよう、現場管理者は指導する必要があります。また、職方の飲食で出たごみの処分や喫煙のルール化、作業時間や掃除の仕方にまで配慮をするべきです。近隣に対しても、工事車両の駐車の仕方やアイドリングの軽減、場合によっては現場内でのラジオや話し声の大きさにまで気を配る必要があるでしょう。仮設トイレの設置位置や臭い対策なども現場管理者の差配次第です。職方には慣習となっている10時と3時の休憩なども、場所や格好などの配慮を怠ると、見る人によっては不快な印象を与えるかもしれません。現場の立地条件や通行量なども考慮して、事前に協力業者と話し合っておくことも現場管理者の裁量でしょう。
建築業界独特のこれまでの慣習にとらわれず、一歩引いた視点で客観的に自身の役割を見直すことで、現場で必要なビジネスマナーに気が付くことが出来るのではないでしょうか。
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