A.木造住宅と現場管理 14.ビジネスマナー  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012

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協力業者の職方にあいさつなどのマナーに不慣れな人がいます。どのように指導していけば良いでしょうか

昔ながらの職人には人とのコミュニケーションが苦手だったり、あいさつなどの声掛けに不慣れな人もいますが、これからの現場では絶対に必要なことです。まず、その必要性をしっかりと説明し、理解してもらうことが大切です。あいさつや声掛けによって他の協力業者や施主とのコミュニケーションが円滑になれば、現場もスムーズに進み、よい仕事が出来ると実感すれば、自然と身に付いていくものです。そのためにも、現場管理者として自身が実践し、日々現場で模範を示しましょう。

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汚れた作業着姿でお客様と会わなければいけないことがあり、互いに気まずい思いをしてしまいました。会う前に作業をしていたのでしょうがないのですが、何か良い改善策はありませんか。

現場管理者としてお客様の前に出るときには、最低限の身だしなみは必要です。しかし、事前に汚れる作業をしている場合もあるのでしょう。それなら、常に1着きれいな作業着を車に入れておくことをお勧めします。出来れば靴も1足予備があると理想的です。作業着ですから、いつも新品のようにきれいである必要はありませんが、あまり汚れすぎている作業着姿の現場管理者もお客様にとっては頼り無く見えてしまうかもしれません。せめて上着だけでも会う前に着替えるなどの配慮は習慣付けたいところです。
これは、職方にも言えることで、外の作業で汚れた格好のまま内部でも作業することは厳禁です。土工事や吹付け作業などで汚れる時には、内部作業用の着替えを用意するなどの指導もしていきましょう。