A.木造住宅と現場管理 11.住宅資材と住宅部品  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
8.設備機器およびユニット

  設備機器には、冷暖房機器、換気機器、給湯機器、衛生陶器、キッチン機器、情報通信機器などがあります。設備機器には、配線、配管がともなうとともに、壁、床、天井などに取り付けのための受け材などが必要となります。機器そのものの取り付けは、壁、床、天井などの、仕上げ後となりますので、仕上げ前に、取り付けのための用意が、適切になされているか確認しておく必要があります。 また梱包が小さい情報通信機器を除いて、ほとんどの設備機器は、機器の施工業者とは別に、運送業者によって、前もって現場に搬入されます。その際、住宅外の不適切な場所に置いていったり、住宅内への搬入の際に、仕上がり部分に傷を付けたりする可能性があります。そのため現場管理者は、運送業者への指示、搬入日に現場で作業している他の工事業者に、代理受け取りの指示などが必要です。 また木造住宅の現場で使われるユニットには、浴室ユニット、システムキッチン、収納ユニットなどがあります。浴室ユニットは、工場であらかじめ天井・浴槽・床・壁などを成型し、現場に搬入した後にそれらを組み立てるもので、現場で防水しタイルを貼る在来工法の浴室と比べ、短時間での施工が可能で、水漏れのリスクが少なく、住宅の耐久性の向上に役立っています。