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壁紙クロスには、ビニールクロス、紙クロス、布クロスなどがあります。ビニールクロスは、塩化ビニール樹脂などを主な素材とするビニールシートに紙などを裏打ちしたもので、比較的安価で、耐久性や清掃性も高く、色やデザインも豊富です。最近は環境への配慮からオレフィン樹脂などを用いた製品もあります。
紙クロスは、欧米で多く用いられているもので、パルプが原料の洋紙を原紙に、プリント加工やエンボス加工したものです。紙クロスは一般的に薄く、下地処理を充分に行わないと下地の不陸や目地が出てしまうこともあるので注意が必要です。
布クロスには、平織りや綾織、不織布などがあり、温かみのあるテクスチャーや高級感、重厚感が特徴です。調湿性・通気性があり、結露が発生しにくいなどが長所で、水分が染みこみやすく、ホツレやすい、汚れが落ちにくい、価格が高いなどが短所です。
床シート材料には、天然コルクシート、リノリウム、ビニル床シートなどがあります。天然コルクシートは、天然コルクの持つソフトな弾力性を持ち、衛生的で家ダニのなど害虫の温床となることを防ぎます。リノリウムは、亜麻仁油、石灰岩などから製造され、亜麻仁油由来の抗菌性や、環境汚染、シックハウス症候群対策などで再度注目されています。ビニル床シートは、塩化ビニルを素材としてつくられたシート状の床材で、耐薬品性・耐摩耗性・耐水性に優れていますが、熱に弱いと言う欠点があります。
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