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建設工事は、他の産業に比べ、作業環境や作業方法の特性から危険を伴うことも多く、事故が発生しやすいものとなっています。このため、建設工事において安全管理は重要な課題となっています。現場での工事事故の内容をみると、ちょっとした気の緩みや認識不足による安易な判断などから、必要な災害防止の措置が取られなかったことなどにより、重大な事故につながった例が数多くあります。
とくに作業従事者の高齢化に伴い、屋根など高所からの落下事故も増えています。また最近では、地球温暖化に伴い、熱中症で緊急搬送される事故も多くなっています。
また、労働災害事故の発生は、建設業法の監督処分や都道府県、市町村など各発注機関の指名停止措置の対象になり、経営にも大きく影響します。現場管理者は、現場における安全衛生教育の徹底に努める必要があります。そのため協力工事業者を含めて、作業方法や安全対策の打ち合わせを行うなど、日々の労働安全管理体制の確立が求められています。
建設工事における安全管理については、労働災害防止の観点から労働安全衛生法など関係法令が制定されています。これらの法令を順守することはもちろん、人命の尊重と建設業の健全な発展という見地から法令で定められている以上の十分な安全対策の実施や快適な職場環境の形成に努めることが必要です。
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