A.木造住宅と現場管理 03.施工管理者の職務  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
9.環境管理

  木造住宅の建設現場は、杭打ち工事など、騒音防止条例などでの届出が必要な、騒音や振動を伴う工事もほとんどありません。しかし密集した住宅地での工事となる場合がほとんどなので、たとえ小さな騒音でも近隣から苦情が出る場合があります。周辺環境に配慮して工事が進められるよう、施工管理者は努力しなければなりません。 さらに地球環境の保全のため、現場で発生する廃棄物の分別や産業廃棄物処理業者との調整も施工管理者の重要な仕事です。木材だけでなく石膏ボードの端材もリサイクルが行われています。再利用可能な資源ごみを、分別することにより資源の有効活用が可能になるばかりでなく、最終処分される廃棄物の量を減らすことができます。 またモルタルを洗い落とした洗浄水が、側溝などに流れ出すと、それにつながる河川の水質汚濁の原因にもなります。こうした事態が起こらぬよう、事前打ち合わせの際に、関係業者に注意喚起しておく必要があります。