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現場におけるリスクとは、大きくは二つに分けることができます。リーガルリスク(法的なリスク=クレーム)とロイアリテイリスク(苦情=信頼感の損失)の二つです。
リーガルリスクの内、現場施工の期間に関係する事柄の代表例は、労働災害です。木造住宅生産現場でも職人の高齢化や熱中症に伴う事故が増加傾向にあります。こうしたリスクへの対応がまず第一義的に求められます。これには、安全意識を現場に関わる人々全員に徹底することと、安全確認ともしもの時の連絡網等を現場で告知しておくことが大切です。現場監督は、こうした安全管理即ちリスクを減少させるための役割を担っています。
また、瑕疵をめぐるトラブルもリーガルリスクです。隠れてしまう部分の施工写真、工事記録をきちんと保持しておくことが切実な状況です。
次ぎにイメージリスクです。このリスクはインターネットの普及によって、工務店のイメージ向上とそれに伴う集客を生みましたが、やはり両刃の剣です。
施工中の進捗に対する疑問を現場監督等に聞かず、施主が公開ブログに疑問を書き込み、悪意ある回答を書き込まれ、トラブルに拡大する事例は増加しています。そして、自社のイメージが未熟な工務店といった書き込みが検索でトップになってしまい、その火消しに大きなエネルギーを費やすといったことが起きます。やはり、顧客とどう共通の認識を持って工事を進行させるか、納得した工事である確認をメール等で絶えずコミュニケーションを維持することが大切です。
満足感の高い顧客は「スピーカー」として工務店のファンになってくれます。
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