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予定された工期内で工事が完了しないと、施主に大変な迷惑をかけてしまうことになります。工期をいかに短縮するかではなく、確実に実施できる工期を計画し、その予定した工期内に工事が完了するよう進捗を調整するのが工期管理です。工期管理の手順は、一般の管理の手順と同様、P(計画)、D(実施)、C(チェック)、A(処置)の段階に分けて行います。
P(計画)では、規模や材料、施工方法などから必要な工事種別および所要日数を割り出し、工程表を作成します。工程表は、一般にバーチャートが使われています。D(実施)では、工程表に基づき工事を実施します。C(チェック)では、毎日あるいは数日毎に定期的に工事進捗の実績を工程表に記入し、予定工程と実施工程とを比較の上、実績が計画に対してどのようになっているか、絶えずチェックします。A(処置)では、計画と実績の間に大きな差が出た場合は、計画あるいは実施体制等に問題があることとなるため、計画を見直し、必要な処置をとる必要があります。
しかし計画の見直し、すなわち工程表の修正を行うと、後続の工事業者が現場に入る予定日を変更することになります。工事業者の都合も聞かなければなりません。したがって計画はできるだけ余裕を持って立てる必要があります。
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