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施工管理は、目標とする建物を効果的でなおかつ能率的に実現するために行うものですが、管理という行為には、段取りとか調整といった準備段階の活動、さらに活動そのものの監督、その結果についても強制的な修正から、確認するといった程度のものまで、管理する対象との関係には、さまざまなレベルのものがあります。とくに品質管理などで強制的な修正が必要な場合に、単に確認といったことで終わらせると、管理したことになりません。
英国の技能資格NVQのコンストラクション・サイト・マネジメント(現場施工管理)では、求められる役割としてさまざまな用語が使われています。これらは日本語に訳せば管理となってしまいますが、その用語をあえて直訳すると、現場監督の役割の微妙な違いを考えることができます。
Manage=うまく制御する。Control=強制的に制御する。Organise=まとめる。Supervise=監督する。Co-ordinate=調整する。Monitor=監視する。Maintain=よい状態にしておく。Identify=確認する。Ensure=確実にする。
現場監督の役割でも日本では単に管理と言ってしまいそうな用語が9つも使い分けられています。こうした用語の微妙な違いを理解したうえで、施工管理を行っていく必要があります。
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