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現在木造住宅に使われている木材の乾燥方法は、主に次の3つがあげられます。下記にその方法と特徴を簡単に記します。(乾燥期間は杉の場合)
方法
A) 葉枯らし乾燥と天然乾燥の組み合わせ
伐採後、枝葉をつけたまま2〜5ヶ月林内に放置し、葉からの蒸散作用を利用して含水率を下げます。その後製材し、最低3ヶ月以上天然乾燥を行います。
B) 中温乾燥
約60〜70℃で約15日間乾燥し、その後天然乾燥を1ヶ月以上行います。
C) 高温蒸気式乾燥
乾燥の初期に高温低湿状態(約100℃)を作り、材表面を柔らかくすると同時に乾燥させることでまず表面割れを防ぎ(ドライングセット)、その後湿度を調節しながら90℃前後で、約7日間乾燥させます。
上記3つ以外にも様々な乾燥方法がありますが、どれも一長一短であり、未だに全てを解決する完璧な乾燥方法は開発されていません。また、同じ乾燥方式であっても、製材所によってそのやり方やプログラムが大きく異なるため、材質は千差万別です。
木材の品質の7割は乾燥の仕上がりで決まる、と言っても過言ではありません。「〇〇乾燥」の名前だけで判断するのではなく、まずは製材所に詳しい乾燥方法を尋ね、実際の材を見て、色艶、香り、表面割れ、内部割れ、含水率などを確認することが大事です。
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