A.木造住宅と現場管理 |
09.木質材料の基礎 |
SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012 |
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(A091) |
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高温乾燥された木材の「内部割れ」とはどういうものですか。そしてどのような問題がありますか。 |
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「内部割れ」とは、高温蒸気式乾燥においてドライングセット後の乾燥が急激すぎる場合に、木材表面は割れていなくても内部で放射状に亀裂が発生する現象です。木造住宅においてはその割れの部分がちょうど仕口や継手に当たることが多いため、内部割れが大きい場合は不具合が生じます。特に長ホゾ込み栓打ち工法の場合には不向きな乾燥方法と言えるでしょう。しかし、内部割れは乾燥プログラムによって軽減することが可能であり、その程度は製材所によって大きく異なります。「木材の乾燥方法について」でも述べたように、直接製材所を視察し意見を交わし、材質の確認をすることが重要です。 |
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(A092) |
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木材の乾燥によって、木材の調湿性や耐朽性、防蟻性などは失われないのでしょうか。 |
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確かに、木材を乾燥させることによって、調湿性や耐朽性、防蟻性が若干低下するという研究報告もあります。しかし、例えば調湿性が高いということはすなわち一時的な変形や狂いが大きい、ということにもつながりますので、寸法安定性の高さと調湿性の高さ、どちらをとるかで乾燥の程度をしっかりするか、緩めにするかを判断することにもなります。現在の技術では寸法安定性や調湿性、耐朽性、防蟻性、表面割れの少なさ、色・艶・香りの良さなどを完璧に満たす乾燥方法は存在しないため、家づくりにおいて何を重視するかによって木材の選定を行うことが重要です。 |
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(A093) |
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集成材に利用する接着剤の耐久性はどのくらいですか。 |
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集成材が日本に登場してからまだ20年程度しか経っていないため、それ以上の耐久性はわかりません。しかし、年に数件程度ではありますが集成材の剥離事例も報告されており、100%信頼できるか、と言われると難しい部分もあります。 |
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