A.木造住宅と現場管理 09.木質材料の基礎  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
心材と辺材 (しんざいとへんざい)
木材の内側部分を心材、外側部分を辺材と呼ぶ。心材は赤身、辺材は白太(しらた)とも呼ばれるが、これは一般に中心部が赤っぽく、外辺部が白っぽい色をしているためである。
天然乾燥 (てんねんかんそう)
屋根のある吹きさらしの建物の中などで、天日により時間をかけて自然に木材を乾燥する方法を言う。2〜3ヶ月間あれば、柱材で含水率25%程度、厚みの無い板材であれば15%程度まで下げることができる。
人工乾燥 (じんこうかんそう)
油や木屑などを燃やして熱エネルギーを発生させ、乾燥機を使用し、短期間で木材を人工的に乾燥させる方法である。方法は様々ありまるが、一般的な蒸気式乾燥では、柱材も板材も約1週間で含水率15%以下にすることができる。
ヤング率 (やんぐりつ)
ヤング率は弾性率ともいい、材料に力を加えたときにどれだけ変形するかという程度を数字で表したもの。弾性範囲で単位ひずみあたり、どれだけ応力が必要かの値を決める定数である。単位は応力と同じPa、tf/m2 などをつかう。材料によって、ヤング率はそれぞれ違う。一方向の引張りまたは圧縮応力の方向に対するひずみ量の関係から求める。ヤング率は、縦軸に応力、横軸にひずみをとった応力ひずみ曲線の直線部の傾きに相当する。