A.木造住宅と現場管理 07.地盤の安全性と地盤改良  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
2.地盤調査の種類

  主に用いられる地盤調査方法として、スウェーデン式サウンディング試験、標準貫入試験、表面波探査法などが挙げましたが、木造戸建住宅の建設現場に限れば、圧倒的にスウェーデン式サウンディング試験の採用割合が高く、表面波探査法が続く状況です。これらの両調査方法は、標準貫入試験と比べ、精度が劣り、土質の詳細な把握も出来ませんが、鉄筋コンクリート造のマンションなどと比較してコストの掛けられず、かつ、建物自体の荷重が軽い木造戸建住宅のための調査方法としてはコストパフォーマンスに優れた調査方法であるとも言えます。
なお、平板載荷試験は、これらの地盤調査方法と同様には扱えません。平板載荷試験は、使用する載荷板の径(通常30p程度)の1.5〜2.0倍程度までの深さ(45cm〜60cm程度)の地層を対象とする試験であるため、この試験のみでは、圧密沈下の可能性を検討することができません。平板載荷試験は、スウェーデン式サウンディング試験等の調査と組み合わせて実施し、総合的に判断することが必要です。