A.木造住宅と現場管理 07.地盤の安全性と地盤改良  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012

(A071)
以前も建物が建っていた場合は、地盤調査や地盤補強工事は不要だと思うのですが?

いいえ、地盤調査は必要です。建物が建っていたからといって、既に均一に圧密しているとは限りません。また、以前の建物と新しく建てる建築物の形状や重さ、位置により、地盤に掛かる荷重も全く同じとは限りませんので、新たに地盤調査が必要です。

(A072)
地盤調査の結果、地盤補強工事が必要との考察が出ましたが、隣地は地盤補強工事をしていないのに建物は傾いていません。地盤補強工事は不要では?

隣地の地盤はだいたい同程度の許容応力度だと思われますが、当該敷地の前歴が河川などの境目だったり、何かの工事で掘削されていたりする場合があります。また、井戸の跡地、大きな木の伐根などにより、敷地の状況は個別に異なります。また、建物の仕様や形状によっても地盤に掛かる荷重は異なりますので、同一区画内であっても地盤補強の要否判断が異なる可能性はあります。そのためにも各敷地ごとの地盤調査が必要です。