A.木造住宅と現場管理 07.地盤の安全性と地盤改良  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
地盤調査 (じばんちょうさ)
構造物などを立てる際に必要な地盤の性質の把握などを目的として、地盤を調査することである。スウェーデン式サウンディング試験方法やボーリング調査、平板載荷試験方法などがある。
地盤補強 (じばんほきょう)
布基礎やべた基礎では対応しきれない軟弱地盤では地盤補強を行い、もともとの地盤を強くするか、あるいは強い地盤まで杭を打つなどの地盤補強が必要となってくる。地盤補強の方法には、表層改良工法、柱状改良杭工法、鋼管杭といった、大きく3つの方法があり、軟弱地盤の深さによってその工法を使い分けます。 ただ、狭隘地などでは、2m程度の地盤補強でも柱状改良杭工法が用いられている。
支持地盤(しじじばん)
上部構造・下部構造を支持できる基礎地盤のことで、通常、支持層という。地盤の固さを知る為の重要な数値として、N値が用いられ、地盤調査を行うことにより、知ることができる。N値は、上からおもりを落下させて地盤を掘り進め、一定の深さを掘る為におもりを落下させた回数のことで、硬い地盤は、おもりの落下回数が多く、逆に軟らかい地盤は、おもりの落下回数が少なくなる。
地業 (じぎょう)
基礎構造のうち地盤に対して行う工事のこと。割栗地業や杭打ち地業などがある。割栗地業は、根切り底(基礎底盤を敷くために土を掘削した一番深い部分)を突き固めた後に、割栗石(岩石を打ち割って作った小さい塊状の石材)の小径のほうを下にして敷きつめた上から砂利を撒いてさらに突き固めるもの。直接基礎の地業としては、もっとも一般的。杭打ち地業は、杭基礎の場合に杭を建て込む工事のことである。