A.木造住宅と現場管理 01.木造住宅の現場管理  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
4.仕事が生まれる現場を目指す

   木造住宅の現場管理として最も重要な事柄は何でしょうか。安全管理、施工品質管理、原価管理等が挙げられますが、その基本は施主、そして近隣からの信頼の確保です。
 こんな話があります。
 ある工務店でOB施主さんを招待しての会が催されました。その内の一人のOB施主の方がこんなスピーチをされました。
 「実は、近隣の人たちから『今度できる家に住む人って、いい人たちだと思わない? だってこんなに住宅の現場がきれいなのよ。こんなにきれいな現場にしている工務店を選んだ家族なんだから、きっといい人たちよと話していたけれど、引っ越して来て、あなたたち想像していた通りだったわ』と言われたのです」と。
 このスピーチは実に印象的であり、家づくりに関わる者、全ての実力をどこで見抜くかを端的に現している言葉でもあるのです。
 「きれいな現場」という表現でしたが、「きれいな現場」とは、基本的に現場での「管理能力」が高い、ということです。
 また、逆の話もあります。基礎配筋が終了し、コンクリート打設という時点で施主が現場をチェックして、鉄筋の切れ端などがそのままにしてあり、あまりの現場の汚さに驚いてしまった、というものです。こうしたことが、顧客満足度を極めて左右するのです。この信頼性の確保こそ、現場監督が何としても維持し続けなければならない事柄なのです。
 注文住宅の現場管理は人的管理と言える由縁でもあります。