D.木造住宅の品質管理 12.確認検査機関の検査  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
7.瑕疵担保責任保険の検査

   木造住宅の場合、検査のタイミングは、基礎配筋完了時及び躯体工事完了時となっています。
 基礎配筋完了時においては、主筋の径や本数、底盤筋のピッチが図面通りか、継手や定着の長さが規定通りか、補強筋は設計通り入れられているかといった点を主に検査されます。指摘されない場合であっても、設備配管周りのかぶり厚などについても確保するよう管理を行います。
 躯体工事完了時においては、部材の寸法、耐力壁の配置、アンカーボルトや接合補強金物の取り付け、水平構面の構成など、上部構造が設計通りに施工されているかを主に検査します。加えて、屋根面、バルコニー、開口部廻りなどの防水下地の状態を検査します。保険の対象外となる工事に関しては、たとえ重大な問題であっても、指摘の対象外となりますので、検査に頼ることなく品質管理を行う必要があります。
 この二回の検査に合格し、工事完了の報告を行うことで、付保証明書が発行され付保が完了します。付保証明書の写しは、建て主に交付します。