D.木造住宅の品質管理 09.設備配管  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
1.電気関係

    電気配線については、近年はだんだん複雑化してきていて、なかなか全てを確認することが困難になってきています。特にスマートメーターや通信メディアの多様化、それに対する連動が多くなっていて、新築時の配線の確認がいかに重要であり、一つ間違うと全体に大きな影響が出るので慎重に行いましょう。
 すべてのチェックを行うには、電気図と照らし合わせて一つ一つ位置や個数、種類の確認を行うことになりますが、特に位置が指定されたり一つのボックスに対して複数の配線が入り、口数とボックスの数や種類が指定される事もあります。数が多くなると見落としや納まらない所が出てくるので、集中する所などは展開図などに落とし込んでおくと良いでしょう。メディアの種類と引き込み場所、ルーター、ハブ、それに連動するものなどの配線、設置場所、数等も図面に整理しておくとわかりやすいです。
 照明などの天井配線は、水周りなど特に狭い部屋では家具や設備機器とその扉に干渉しないか確認します。また、天井下地がダウンライトの位置に入っていないか、特殊な照明器具の電源の出し位置が正しいかなど、全体的に位置と個数を確認します。
 雨仕舞いとバリアシートなどの気密層の貫通部は、防水や気密処理がなされているかも確認をします。