D.木造住宅の品質管理 04.土台  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
3.土台の材種、寸法、継ぎ手とアンカー位置

   土台や大引きは、通常防腐防蟻の仕様と樹種が設計者によって指定されています。特に防蟻処理を行わない場合は性能表示制度でD1の特定樹種と定められています。土台と大引きの樹種と材寸法は確認しておく必要があります。
 継ぎ手とアンカーボルトの位置関係は、正しい位置になっていないと土台の固定不足が生じます。継ぎ手に対しては必ず男木側にアンカーボルトが入っているか、継ぎ手にかかってアンカーボルトが入っていないか、を確認します。もしこれらについて問題や間違いがあったら、設計者に補強方法を確認して、補強を行います。
 アンカーボルトについては、コンクリートを打設してしまうと簡単には修正出来ないと考えておいたほうが良いです。あらかじめ土台を継ぐ場所と、柱芯から継ぎ手位置の離れ寸法をプレカット工場に確認し、アンカーボルトの固定状況のチェック時にいっしょに確認を行うと良いでしょう。