D.木造住宅の品質管理 03.基礎脱型  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
1.打設後の寸法の確認

   コンクリートを打設した後、打ち上がったコンクリートがそれぞれの部位において指定寸法や、形状に狂いがないか確認します。
 確認事項は基礎の全長、対角寸法(ゆがみ)、基礎幅と高さ、通りが通っているか等で、目指とコンベックス等で確認します。また、同時打ち込みの基礎断熱材も含めて状況をチェックします。
 脱型後、遣り方などの基準点から墨を写した後、それぞれの立ち上がり部分の芯ズレが無いか、ある場合は許容範囲か見ます。芯ズレに対しては多少微調整を行いますが、斜線規制がいっぱいの場合などは注意が必要です。
 墨出し後には、アンカーボルトの位置が大きく芯ズレしていないか、曲がっていないかをチェックします。許容範囲を超えている場合は修正が必要です。
 高さの確認もベンチマークから高さを写し、許容誤差を超えていないか確認します。アンカーボルトや高さなどが許容範囲を超えて誤差が生じ、やむをえず修正を行う必要がある場合は、設計者に報告し、是正方法の検討と手配をすると同時に、上棟日に影響が出ないよう調整を行います。