D.木造住宅の品質管理 04.土台  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012

(D041)
アンカーボルトを曲げたりして修正する台直しはなぜいけないのですか。

アンカーボルトは、せん断力と引き抜き力を負担しますが、引き抜かれた場合、引っ張り方向に対してボルトが傾いていたり曲がっていると、垂直に対して長さが延びた分だけ耐力がゼロになるので、その分土台が浮く事になります。すると、基礎と土台の摩擦直も無くなり、せん断力も低下します。また、曲げる事によって金属の強度は著しく低下します。住宅メーカーによっては、この範囲までとこの階数まではまげて良い、という規定を持っている所も有りますが、実際は行わない方が正しいと思っておいた方が良いです。

(D042)
土台の樹種について、どのようなものがあるか教えてください。

土台や大引きは、地面に近くシロアリや結露などの影響で腐食、虫害を受けやすいので、これらに対してある程度の耐久性がある材が使われます。一般的には桧、ヒバ、または防腐防蟻薬剤が注入されている米栂などが多く使われています。
性能表示精度では、JASの耐久性区分D1の特定樹種である、ヒノキ、ヒバ、ベイヒ、ベイスギ、ケヤキ、クリ、ベイヒバ、タイワンヒノキ、ウエスタンレッドシダー、が、薬剤を使わなくて良いとされている材料として規定されています。