C.木造住宅の工程管理 07.屋根・板金工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
14.その他の屋根・板金工事での納まりのポイント

   ・下屋端部などの取り合い
 下屋と外壁が絡む部分は雨漏りが起きやすいポイントです。
 防水紙の納まりで侵入した場合の排出を考慮し、板金による水返しで壁面に水を導かない形にします。
 ・庇
 規格化された庇を取り付ける場合は、メーカー指定の下地を構成し、施工要領に従って取り付けを行います。
 板金で庇を造る場合は、端部について、汚ダレが壁面を汚してしまうことを防ぐため、端部に水が流れないよう若干折り返しをつけておく方法があります。
 ・板金と防水紙の取り合い
 防水紙の取り付けと板金の取り付けは、前後関係があり、その順序を誤ると雨漏りを引き起こします。防水紙で防いだ水が水切りにより排出されるように考慮して施工を行うことで、雨漏りのリスクを軽減できます。
 ・土台水切りは、外壁を伝った水が、基礎上面などから床下に入ることのないよう、排出できるように取りつけます。水切り上端部と防水紙下部は、タッカー釘による留めつけができないため、浮き上って通気層を塞がないよう、両面接着の防水テープで留めつけます。
 ・笠木
 手摺り壁上部などに取り付ける部材です。板金上面からのビスや釘による留めつけは、シーリング等を施しても、早期に劣化が置き、雨水の浸入を促進してしまうため、吊り子等で取り付ける形で納まりを検討します。