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垂木に軒先の張り始めの位置を出した後、軒先から棟に向かって張り上げます。野地板の継ぎ手は垂木上とし、乱に配置します。
建築基準法の施行令第46条第3項において、火打材を使用し、小屋組みに触れ止めを設けなければならないとしか定められていないことから、配置や本数が検討されることなく、火打梁を入れることで法律上クリアしているとされることがあります。
仕様規定による構造の検討を行う場合でも、建物の安全性を確保する責務があることから、法文上の最低ラインを確保するだけでなく、力の流れを考慮し、必要な水平構面が確保されるよう設計、施工することが必要です。
屋根構面を考慮する場合は、180mm×9mm以上の野地板や厚9mm以上の構造用合板を使用します。留め付けに当たっては、N50を150mmピッチで留めつけることによって、勾配ごとに屋根構面の倍率が定められています。
自主検査としては、野地板が指定通りの材か、乱に配置されているか、打ちこまれた釘が垂木から外れていないか確認します。
工程管理のポイントは、構造体を雨に濡らさないために、屋根の防水下地は極力早い段階で施工することが望ましいことから、上棟時、あるいはその後、数日中にはルーフィングまで完了するよう手配を行います。
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