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片流れ屋根の頂部においては、野地板の下面が水平よりも上がる位置になるため、吹き付けるように降る雨が当たることが想定されます。野地板の裏に当たった雨水は、勾配に従い野地板の裏を伝います。伝った雨水が排出されるように納めておかないと、軒裏から屋内への雨水の浸入の可能性が高まります。
野地板の裏に当たる雨水は、屋根面の防水だけでは防ぎきれませんので、防水テープなどを利用して、壁面の防水紙と一体的に納まるよう考慮し、吹き上げによって野地板の裏に水がかかった場合でも、躯体内には水が浸入しないようにします。
屋根面に棟違いがある部分も片流れ屋根の頂部と同様で、野地板の裏面に風雨が吹き付ける可能性があり、屋根からせり出しているため、小屋組みまで雨水が浸入する可能性があります。
破風板等で棟違い部分の下地が露出しないよう、雨あたりが大きくならないように露出する部分を減らすことも効果的です。一方では、万が一浸入した雨水も排出できるような、排出ルートを考慮した防水紙の張り方をすることが必要です。
自主検査としては、雨の当たり方をイメージして、そのイメージの雨が入らないよう考慮されているか確認します。
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