|
|
たるみやしわが生じないように流れの下から敷き、上下の重ねは100mm以上とします。縦方向の重ねは200mm以上とされていますが、屋根勾配が緩い場合、上下の重ねに比べて水の浸入の可能性が高くなるため、できるだけ大きく重ねます。野地板への留めつけは、タッカー釘を用い、重ね部分で300mm前後の間隔とし、平部は空気やしわが入らない程度の間隔で行います。ルーフィングが浮いた状態で、タッカー釘を打つと、打ち抜けが起き、防水紙に穴が開くことがありますので、ルーフィングはたるみなく敷き込みます。空いてしまった孔は、防水テープ等で補修します。
谷部は、水下から棟に向かって1枚ものを継ぎ目なく張り上げたのちに、屋根面の横方向を軒先から張り上げます。横方向のルーフィングは、谷の部分でそれぞれの面から来た先端を十分な余長を持って交差する面に張り込み、交互に重ねるようにします。
棟部分は、200mm以上ずつ反対側の面まで張り伸ばし、重ねます。最後に棟部分に、1枚ものを被せます。
下屋の壁面部分は、屋根面から連続して立ち上げるものとし、250mm以上かつ雨押え以上の立ち上がりを設けます。出隅部や入隅部にピンホールが生じないよう、防水テープ等で補助を行いつつ施工します。下屋端部と壁の取り合いについては、下屋取り付け前に、捨てフェルトを壁側に貼り付けておき、後から施工される壁の防水紙を捨てフェルトの下に入れられるようにしておきます。
自主検査としては、棟部、谷部、出隅部、入隅部については特に入念に防水材の施工順序を確認します。タッカー釘の打ち抜きによる大きな穴がないか、重ねは規定通り確保されているかを計測し、写真等に記録します。穴ややぶれがある場合には、防水テープ等で適切に補修します。
ルーフィングのしわが大きい場合は、しわがないように張り直します。
工程管理のポイントは、建て方後の躯体を極力雨で濡らさないようにするためにも、上棟後できるだけ早くルーフィングを取り付けるよう工程を組みます。
|
|