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設備用のスリーブが径60mm以上の場合や連続している場合、スラブ筋や腹筋、縦筋などを切断して設置した場合は、スリーブ周囲に開口補強筋を配置します。既製の補強筋を使用する場合は、製品の使用条件を守って施工します。
基礎の立ち上がりに床下換気孔や人通口を開口した場合は、基礎立ち上がりが梁として連続している強度を保つ形に開口補強を行います。これは、基礎の立ち上がりは、構造上梁として認識されており、その欠損部分についても、梁の一般部と同等の強度を有している必要があるとされるためです。
仕様規定において、基礎立ち上がり開口部分の補強方法については、スパン表などに基づく設計者の判断によるものとされています。よって、補強筋が1本でもあれば、可とみなされますが、最低の対応では構造計算上不足する可能性があります。これは基礎立ち上がりのスパンが大きく、高倍率の耐力壁が取りつくほど顕著になりますので、該当する箇所には補強筋の追加を考慮します。
自主検査としては、基礎開口部すべての、補強筋と寸法を確認します。
スリーブを取り付ける設備業者へ、スリーブ周りにもかぶり厚が必要である旨事前に理解させ、鉄筋にくくりつけることがないよう指示します。
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