C.木造住宅の工程管理 03.基礎工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
2.砕石敷き

   根切り底に砕石を敷き込み、タンパー又はランマーで転圧します。砕石は、0~45mm程度の粒径が混ざったものを使用します。締め固めた状態で設計砕石厚が確保されるようにします。砕石の厚さは、厚いほど締め固めの効果は発揮されますが、木造住宅の場合では、50mm~100mmで差はほぼありません。ただし、契約上、設計図に示された厚さは確保する必要があります。
 転圧を1回行っただけでは均一に締め固められないため、3回以上繰り返します。転圧した際に土の逃げ上りが生じた場合は、地盤の状態が建物を支える状態ではない可能性が高いので、施工を止め、施工者から管理者へ連絡が入るよう指示を行っておきます。当該部分について設計者や監理者、施主と検討を行い、地盤改良や不良部分の置換等を行います。
 自主検査としては、転圧完了後、一部掘削して砕石の厚さを計測するか、水糸と床付け面との高さを箱尺等で計測し、床付け面の際の計測数値と比較、確認し、記録します。