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昔から建築の現場などでは「段取り八分」という言葉が使われてきていますが、これは段取りが完全に終われば、仕事の8割が終わったも同然であるという意味です。段取りとは、その仕事に必要な情報の収集、人員、材料、機械器具などの手配を含め、仕事に取りかかる前の下準備をいいます。
とくに施工管理者は、現場で実際に作業をするのではないので、そのために必要な手配など、段取りが仕事の大部分を占めています。現場での工事の工程表に合わせ、その工事の何日前までに、何をやっておかなければならないかを表にしたのが、段取り工程表です。これはいわば施工管理者のための、やっておかなければならないことのチェックリスト、TO DO LISTでもあります。
普段一緒に仕事をしている協力工事業者は、着工前ミーティングをしておけば、ほとんどの段取りは協力工事業者が行ってくれます。しかし仮設トイレの手配とか、建て方のための電線保護を電力会社に依頼する、仮設足場の依頼などは、こちらから手配しなければ、向こうから気を使ってくれることはありません。また建築確認の中間検査、完了検査をいつ行ってもらうかの申請も、重要な手配の一つになっています。
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