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ネットワーク工程表のもっとも代表的なものにPERTがあります。PERTは、1957から58 年にかけて、米国海軍、ボーズアレン・ハミルトン社(コンサルティング会社),ロッキード社が共同して開発したものです。
PERTは日程管理のためのツールとして開発されました。大きなプロジェクトでは、多くの作業によって構成されていますが、それらの作業を一律に管理しようとしても,管理のための費用や手間を考えると必ずしも効率的ではありません。すべての作業が日程の管理にとって,同じように重要であるとは言えないからです。そこでどこか日程的にボトルネックになる作業とそうならない作業であるかを発見して、ボトルネックになる作業群に着目して管理を行えば,効率的な日程管理が可能になるというのが、PERTの基本的な考え方です。
ネットワーク工程表の表現方法には、作業がイベント番号で結ばれる矢線の上下に表示されるアロー型とサークルの中に表示されるサークル型の2つがあります。一般的にはアロー型が広く使われています。その作成の原則は、@結合点に入ってくる矢線の作業がすべて完了した後でなければ、次の作業は開始できない、A一つの結合点から次の結合点へ入る矢線は1本とする、B一つの結合点から同時に2つ以上の作業が開始される場合はダミーを用いる、C開始の結合点と終了の結合点はそれぞれ1つである、Dサイクルを構成しない、の5つです。
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