B.木造住宅の施工計画 06.工程計画  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
6.暦日と休日

  工程表を作成する場合、工程を作業休日を設定した暦日に落とす必要があります。作業休日には、@日曜日、A国民の祝日、B盆と正月休み、C近隣協定などでの作業休日、などがあります。Aの国民の祝日のうち、春分の日と秋分の日は、年によって異なり、国立天文台が作成する「暦象年表」という小冊子に基づいて閣議で決定されます。
また土曜日も日程計画上は、作業休日としておき、工事の進捗で遅延が発生した場合、土曜日を遅れを取り戻す作業日に当てるといった方法もあります。
さらに施工管理者が日程計画を作成する際に、着工や上棟を吉日を優先するか施主の休日を優先するかといった判断も求められます。着工や上棟の日の設定では、もう一つ「三隣亡(さんりんぼう)」の日に当たるか当たらないかも考える必要があります。三隣亡は、その文字のとおり、近隣三軒が亡ぶほどの災いがある日ということで、着工や上棟などは通常避けます。迷信なので、施主は気にしないといっても、隣り近所が気にする場合もあります。三隣亡は、ほぼ12日毎にあるが3日、4日で次の三隣亡がくることもあります。