B.木造住宅の施工計画 06.工程計画  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
2.作業ユニット

  日程計画を作成するに当たって、工事着工から竣工までの工程の作業をどう分けるかということが最初の作業です。作業をあまり細かく分け過ぎても、日程計画が複雑になるだけで、あまり意味がありません。いっぽう日程計画する作業の単位があまり大きいと、日程計画に基づいて工事を進めるとしても、進捗の管理ができません。
日程計画を作成するための作業の単位を、ここでは作業ユニットと呼ぶことにします。作業ユニットに分ける切れ目として、@作業する工事業者が異なる、人の切れ目、A作業の時間的切れ目、B品質管理の切れ目、C後続作業を始めるための切れ目、などが考えられます。
現場いつ入るかなどを知るためには、@の作業する工事業者が異なる、人の切れ目が必要となります。また進捗の管理のためには、A作業の時間的切れ目が必要で、所要日数はどんなにかかっても少なくとも3日から1週間以内になるような作業ユニットにすべきです。
さらに施工品質管理を行う上で、この段階で施工管理者がチェックとなれば、そこに切れ目、すなわちBの品質管理の切れ目が必要となります。また後続作業が入るためには、Cの切れ目が必要となります。さらに基礎コンクリートの脱型までの養生期間なども作業ユニットにする必要があります。