B.木造住宅の施工計画 06.工程計画  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
1.工程計画と日程計画

  日本建築学会の定義では、「工程計画とはプロジェクトの工程を計画することで、手順計画と日程計画を含めた計画を意味する。」となっています。工程計画の役割としては、@施工手順計画の策定、A日程計画の策定、B労務・資材・工事機械等の効果的活用計画の策定の3つをあげることができます。
木造住宅の現場では、このうち、@施工手順計画は、協力工事業者が、また材工ともで発注される場合が多くなっており、その場合、B労務・資材・工事機械等の効果的活用計画も、協力工事業者が行うことになります。
したがって現場管理者が行うのは、もっぱら日程計画の策定ということになります。10数年前に工期短縮がコストダウンになるということで、タイトな日程計画が求められたこともありました。しかし工事コストは直接工事費と間接工事費を合計したもので、前者の直接工事費は工期を極端に短くすると増加し、逆に長過ぎても増加します。
例えば、急ぐあまり遠くから職人を呼べば、労務コストは増加するはずです。後者の間接工事費は工期に比例して増減します。これは工事管理要員の人件費や本社経費に現れてきます。したがって工期短縮すればコストダウンできるわけではなく、工事コストを最小にする最適工期が存在するということが言えます。