A.木造住宅と現場管理 15.施工技能者管理と法制度  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
12.労働保険の基礎知識

   労働保険とは、労災保険と雇用保険の総称です。労働保険は、健康保険や年金とは異なり、パートタイマー、アルバイト含む労働者を一人でも雇用していれば、業種・規模の如何を問わず労働保険の強制適用事業となり、事業主は加入手続を行い、労働保険料を納付しなければなりません。健康保険や厚生年金の5人という要件と混同している人がいますが、労働保険の場合は、一人でも義務となること、その一人は、パートやアルバイトも含むことに注意してください。ただし、対象が労働者となりますので、事業主や雇用側となる役員は対象にはなりません。
 労災保険制度
 労働者災害補償保険、通称労災保険は、労働者が業務上の事由又は通勤によって負傷したり、病気に見舞われたり、不幸にも死亡した場合に被災労働者や遺族を保護するため必要な保険給付を行うものです。
 一般には、表に示すような料率で、労使が保険料を負担するものです。工務店では、事務や技術系の従業員は、このような形で保険料を納付していることと思います。