Ａ．木造住宅と現場管理

１５．施工技能者管理と法制度

（Ａ１５１）

国民健康保険組合とは、どのようなものですか。

医療費保障の制度である国民健康保険のひとつで、同業者で組織・運営し、都道府県ごとに設立した医療保険のことです。知事の許可を得て医師・歯科医・弁護士・美容師・大工・芸能に従事する人などが、同業者間で設立し、全国で165の国保組合があります。
国保組合は、国の事業を代行する公法人として運営されていて、その事業運営については個々の組合会において決定されるため、組合員とその家族が病気やけがをしたときに安心して病院などで治療が受けられるよう各組合に即した運営が行われています。医療費支出については国の補助金で賄っていて、保険料は収入に応じて計算されます。

（Ａ１５２）

労災保険における一括有期事業とはどのようなものですか。

何年何月何日から何年何月何日までのように、事業の期間が予定される事業のことを有期事業いい、木造住宅の工事は、この有期事業に該当します。またそれぞれの有期事業が、①事業主が同一人で、②それぞれの事業が建設の事業で、③それぞれの一つの事業が規模的に、概算保険料の額が１６０万円未満であり、かつ、建設の事業では請負金額が１億9,000万円未満であること。といった３つの条件に該当したときは、法律上当然に一括され（有期事業の一括といいます。）、全体が一つの事業とみなされ、一括有期事業として取り扱われます。