A.木造住宅と現場管理 15.施工技能者管理と法制度  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
4.労働関係法令の基礎知識(労働基準法)

   労働者を使用する場合に適用される法律は多岐にわたりますが、その基本は、労働基準法と職業安定法です。
 労働基準法は、第一条に、「労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない」とあります。
 労働基準法第9条の条文によれば、労働者とは、「職業の種類を問わず、事業所又は事務所に使用され、労務を提供する者」、とあります。すなわち、会社等の組織の配下にあり、その指揮・命令により働く人は、期間の長短に関わらず労働者として認定され、労働基準法が適用されます。
 労働基準法の違反に対しては、最長10年の懲役という大変厳しい法律であることを認識しなければなりません。