A.木造住宅と現場管理 13.コミュニケーション  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
8.その他の関係者とのコミュニケーション

   現場管理者にとってコミュニケーションが大切なその他の関係者には、まず設計担当者(または外部設計事務所などの設計者)があります。
 これも自社の体制によって異なりますが、いずれの場合でも図面だけで設計者の意図を100%表現することは不可能であり、図面からの理解の食い違いも考えられることから、現場管理者は設計者と密にコミュニケーションを取る必要があると考えます。必要な時に適宜連絡を取るという形でも良いのですが、週に1度月曜日に、などと設定してミーティングを持つことも有効です。この場合も、認識の食い違いなどを無くす為に記録を残すことが重要で、場合によっては現場での立ち会い確認も必要かもしれません。日常的には、互いの施主とのやり取りのメールをCCを用いて共有しておくと、よりコミュニケーションがスムーズになるでしょう。
 また、協力業者とのコミュニケーションも工程や品質を確保する為に非常に重要だと思います。
 社員職人や協力会の体制などによっても異なりますが、実際に現場で作業する職方との信頼関係は、会社だけに頼らず個人としても確立していく努力が必要です。自分の施工計画と指示によって職方は行動し、それが完成した建物の品質に直結するという自覚を持って、そして自分はいつでも施主の代弁者であるという認識に立って、日々協力業者と接していってください。