A.木造住宅と現場管理 13.コミュニケーション  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012

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施主が共稼ぎのご夫婦で、帰宅時間も遅く、なかなか電話が繋がりません。どのようにコミュニケーションを取ったら良いでしょうか

パソコンに慣れている施主でしたら、メールでのコミュニケーションが有効です。時間を気にせず送受信が出来ますし、写真を添付することで現場の状況をより詳しく報告出来るからです。また、一方的な報告だけでなく、施主からの質問や不安点などを引き出す文面を付け加えると、より効果的だと思います。職場でメールが確認出来る環境の施主の場合は、それぞれへCCでメールするとコミュニケーションが取り易い場合がありますので、着工前に確認しておくと良いでしょう。パソコンに不慣れな施主の場合は携帯のメールやFAXを活用したり、休みの日にはなるべく現場で会うなど工夫してみましょう。
いずれの場合でも、工事中のコミュニケーションの重要性を施主と共有し、着工前にその手段についてよく話し合っておくことが第一歩だと思います。

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リフォーム工事では細かなことでよく施主から怒られてしまい、工事の仕上がり自体は良いのですが、あまり心からの満足を得られていません。どのようなことに注意してコミュニケーションを取ればもっと喜ばれるようになるでしょうか。

自身の住まいが工事場所となるリフォームでは、施主は常にストレスを感じています。日常生活と工事が混在した中では、普段は気にならない事まで気になってしまうものです。特に、毎日の工事予定が詳細にわからないと、今日はどこでどんな工事をするのか、出かけていいのか、聞きたいことがあるのに監督さんは来ないのか・・・などと、不安と不満が膨らんでいってしまいがちです。日々の連絡・報告を小まめに行い、時間単位での予定の伝達をしっかりと実行しましょう。可能な限り直接会ってコミュニケーションを取ることも大切です。
また、養生や清掃については、そこで施主は生活をしているんだという前提に立って取り組むことが重要で、施主の満足を得る為には協力業者も巻き込んだ取り組みが不可欠です。