A.木造住宅と現場管理 13.コミュニケーション  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
6.リフォーム工事での施主とのコミュニケーション

   施主が住み続けている住宅をリフォームする場合には、「現場」ではなく「住まい」が工事場所となります。この違いは大変大きく、施主とのコミュニケーションという観点では新築住宅工事より更にキメの細かい配慮が必要です。
 毎日の連絡・報告は必須で、タイムラグが無いように直接伝えるか電話での連絡が基本となります。少しの連絡の時間差が翌日の施主の予定に影響を与えてしまうことが多いためです。とはいえメールでの連絡も併用し、平日不在のご主人への報告や写真などの記録の管理のためにも有効的に活用しましょう。
 毎日の連絡の内容は、本日の報告と翌日の予定の説明が主となりますが、特に翌日の工事予定については、どんな工種の何という名の職人が、何人で、何時から何時までの予定で、どの部屋でどんな工事をするか、を確実に伝える必要があります。また、自分は現地へ何時に行くのか、その時に施主は在宅かも確認して、可能なら現地で直接コミュニケーションを取り、工事中の施主のストレスを軽減することも大切です。
 リフォーム工事でも節目には現地での立会いの時間を設け、解体時には既存建物に問題はないかの説明や、予定外の工事の必要性、追加金額の発生についてなど、施主の理解と了承を得ることが重要です。