A.木造住宅と現場管理 11.住宅資材と住宅部品  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
3.せっこうボードおよび窯業系建材

  せっこうボードは、石膏を芯材として、その両面と側面をボード用紙で被覆したボードで、耐火、防火、遮音、断熱性能があり、内装の下地材として使用されます。普通せっこうボード、耐水せっこうボード、強化せっこうボード、硬質せっこうボードなどがあり、厚さには、9.5mm、12.5mm、15mmのものがあります。せっこうボードなどシート材は、弛むのを防ぐために、木製の受け材の上に、相互に密着させて積み重ねて保管する必要があります。 窯業系建材で代表的なものには、粘土瓦や化粧スレートなど屋根葺き材と、セメント系サイディング材や押し出し成形セメント板など外装材、およびタイル、板ガラスなどがあります。屋根葺き材は、現場搬入時に瓦揚機で、屋根の上にあげられます。外装材は、枕材を水平に並べ、その上に載せ、シートで覆います。枕材が水平でないと、一時的保管でも資材が歪む可能性があります。タイル、板ガラスなどは、施工業者が施工時に自ら搬入し、現場で保管されることはほとんどありません。 板ガラスは、現場で採寸され、納材店で加工され施工されます。現場で発生する端材のリサイクルなどから、粘土瓦やセメント系サイディング材などは、工場でプレカットされた材料が納入されることも行われています。