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現在、大工技能者はピーク時の1/2程度に減少し、かつ高齢化が進んでいます。もちろん他の職種でも同様のことが進行していますが、中でも高所作業や工具を多様する大工の高齢化にともなう被災リスクは高いと考えられます。
高齢者の加齢にともなう心身機能の低下として「とっさの動き」「バランス感覚の低下」「視力の低下」に起因する災害、高齢者に特有の災害が増加する恐れが出てきました。脚立足場上作業での墜落は高齢者に特有の災害と言えそうです。
したがって、安全大会等において高齢化が引き起こす事故リスクの事例紹介などが必要になります。「油断」と「これまで大きな事故災害はなかった。自分のやり方に問題はない」という意識と縁を切ってもらい、これからの安全活動に励んでもらう必要があります。
さて、こうした事故の殆どが人為的なミスによって起きています。いわゆる「ヒューマンエラー」と呼ばれるものです。「危険軽視、不注意、近道・省略行動」などによるものです。作業者自身の安全に対する意識を持続させるために絶えざるKY活動を現場監督は油断なく呼びかける必要があります。これがリスクをマネジメントすることになるのです。
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