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各職方の選定は工務店にとって極めて重要な事柄の一つです。工事力のレベル、職人たちのマナーレベル、情報保有力のレベルといった観点を付加して、コスト追求をする必要があります。コストだけを無理やり落とすような迫り方をして職方を選定すると、モラルハザードしている職人や工事会社であったりし、後々クレーム処理に翻弄される恐れもあります。また、職方の実力やコストを分析するには、現場での入退出を記録させ、工事内容と比較していきます。こうして各職毎の基本的な施工コストを独自に保持し、コストバランスを見ていくというようなことも必要となります。工務店と職方が相互に合理的な方法でコストチェックを行うことが現場監督の役割として求められます。
こうしたデータ管理ができていないと印象だけの評価とコストダウン要請になってしまい根拠が曖昧で工務店の作成する見積り自体にそれが反映されてしまいます。
今後、工務店が市場縮小の中で生き残るためには、各職方も顧客満足度獲得・持続の協力者として自覚してもらうことが大切です。そのためにも、現場監督は絶えずそのまなざしを顧客との関係性維持に向けておくことがその指針となります。
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