A.木造住宅と現場管理 02.工務店と生産組織  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
専門工事業者 (せんもんこうじぎょうしゃ)
総合建設業である工務店に、工事を依頼され、それぞれの工事を行う専門の工事業者である。建設業法第二条及び逐条解説では、大工工事、左官工事、電気工事など26の専門工事がある。
建材納材店 (けんざいのうざいてん)
工務店による戸住宅の施工では、ほとんどが専門工事業者に材料と工事ともで発注されるが、大工が施工する、石膏ボードや内装下地材、床材などは、工務店が発注し現場に搬入するようになっている。こうした建築資材の注文を受け、現場に納めるのが、建材納材店である。
指定工事店 (していこうじ)
講習会や資格試験を受け、関係諸官庁やメーカーに対して、指定工事に関わる申請や届け出等を行なった後に一定以上の技量や資格を有すると認められて、指定した工事を特定の工事範囲内、若しくは特定の地域内で独占的に事業を行なう工事業者をいう。
社員大工 (しゃいんだいく)
通常工務店では工事を受注してから、その仕事量に合わせて、自営業者である大工に大工工事を外注をする。その工務店からの工事をほぼ専門に常時受注している大工は、常雇大工と呼ばれている。しかし大工の高齢化にともなって、なかなか若手の大工が育っていない。技術力の維持向上に努めるため、工務店が、社員として大工を養成する場合も多くなってきている。こうした大工は、社員大工と呼ばれている。