D.木造住宅の品質管理 13.性能表示の施工検査  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
7.長期優良住宅の検査

   長期優良住宅で要求される基本的な性能は、住宅性能表示制度で提示されている耐震等級2、維持管理等級3、省エネルギー等級4、劣化の軽減等級3を満足させることに加え、床下点検のため、床下空間を330mm以上確保する、部屋の可変性を確保するために非耐力壁の間仕切壁は後施工とするなどの対策を講じることなどが挙げられます。
 長期優良住宅の審査は、設計図書や添付書類に関して行われ、性能評価機関等による適合証の発行をもって完了します。
 申請書類、適合証、添付書類を所管行政庁に提出することで、長期優良住宅の認定が行われます。建物が完成した際に、工事完了報告書を提出すれば、長期優良住宅としての各種優遇を得ることができます。
 以上の流れから、長期優良住宅区の認定において、建築中の建物について施工状況を確認するといった検査は特にありません。
 建物建築後、維持管理の状態について、所管行政庁より調査を求められる場合があるとされています。