D.木造住宅の品質管理 11.竣工検査  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
3.内部のチェック

   各部デザインや取り付けられているものが打ち合わせ通りのものか、汚れや傷がないか、たわみや傾きはないか、建具の開閉の状態といった点をチェックします。
 準防火地域等であれば、延焼の恐れのある範囲に含まれるサッシについて、網入りガラスや防火雨戸などの仕様が守られているか確認します。
 また、床下収納や天井点検口がある場合は、内部の状態も見ておいてもらうとよいでしょう。そのためには、内部の清掃や施工を確実にしておくという注意が必要です。
 床の傷については、十分な養生が行われ、作業者が気を使って施工している場合は、発生は抑えられますが、万が一凹んでしまった、傷がついてしまった場合に、補修が行われると思われますが、特に無垢材においては、日射の影響を受けるなどした際に、床材と補修材の劣化度合いに差が発生し、余計目立ってしまうこともあるため、メリットデメリットの十分な説明を行うことも重要です。
 また、無垢の木材を使用している場合の変形や割れについて、施主に正しい理解をしてもらえるよう説明することもトラブルの防止につながります。