D.木造住宅の品質管理 11.竣工検査  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
4.設備のチェック

   取り付けられている機器の種類、位置が打ち合わせ通りとなっているか確認します。水道の出具合や排水の状態を確かめます。生活が始まってからの排水の接続忘れで生じる水漏れは、汚水や雑排水となりますので、発生が分かった段階で床下等の状態はかなり悪い印象をもって受け止められます。そこで新築時に、全ての水栓から一斉に水を流した際に、床下点検口から床下の配管部分を確認すれば、万が一漏水が発覚しても水のふき取りで対応が可能です。
 設備機器については、電気、ガス、水道が開通してからでないと動作確認ができませんので、各施工業者が取り付けの際の動作確認以降の確認が行いにくい状態になります。よって、引渡時に取扱説明等を行いながら最終的な動作確認を行うことが多いようです。
 引っ越しまでには修理や交換が可能なだけの余裕をもった工程を組むことで、不具合があった場合でも、補修期間の確保が可能になります。