D.木造住宅の品質管理 07.外壁  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
2.湿式仕上げの外壁

   モルタル塗等の湿式仕上の外壁とする場合は、下地合板の留付け方法及び留付け間隔等、仕上部分の防水性能を有効に働かせるための適切な下地造りをする必要があります。また、万が一、壁体内に雨水が入った場合でも、外部に排出できるよう、通気構法とすることも有効な手段です。なお、軒の出を十分に出し、外壁に雨水が掛かりにくくすることも防水上有効な方法です。
 既調合軽量セメントモルタルを使用する場合はJASS15M−102(既調合セメントモルタルの品質基準)に基づく各製造所の仕様によるものであることを確認する必要があります。
 下地に使用するラスは平ラス以外とすることが必要です。平ラスは文字通り平たいラスのため、モルタルの被覆が確保しにくく、かつ、線径の細いものは腐食しやすいためモルタルの剥離・剥落の原因となります。ラス網を必要としないモルタル下地専用ボードを使用する場合は、大臣認定又は指定を取得した製品であることを確認する必要があります。