C.木造住宅の工程管理 09.外装工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
7.シーリング工事

   シーリングには、ポリサルファイド系、ウレタン系、シリコン系、アクリル系などの種類があり、充填を行う接着面の素材や塗装の有無などによって適合する種類を選択します。
 ポリサルファイド系は、コンクリート系の材料に適しており、耐久性が高い素材です。
 シリコン系は、塗装の付着が悪く早期に剥離が生じます。変成シリコンは塗装の付着性能を高めたシーリングで、塗装をかける場合に使用します。
 ウレタン系とアクリル系は、紫外線にさらされると劣化が早まりますので、被覆材や塗料による紫外線の遮蔽が行える部分に使用します。
 シーリングの施工方法は、充填に先立って施工箇所の清掃とマスキング、プライマー処理を行い、プライマーの指定施工期間内にシーリングの打ち込みを開始、完了します。シーリング施工後すぐにマスキングをはがして硬化まで養生を行います。
 シーリングは、接着面の密着性と充填部分のシーリングの厚みによる弾力性で外装材等の変形に追随できるように施工することが原則で、接着を促すために、設置個所に充填した後、圧をかけて押し込み接着面に密着させる必要があります。