C.木造住宅の工程管理 08.建具・ガラス工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
2.外部建具の取り付け

   アルミサッシには、取り付ける位置により、外付け、半外付け、内付けといった種類のサッシがあります。内付けサッシは、木造の場合窓台部分の雨じまいが難しいため、一般的に使用されていません。
 取り付け方法は、柱に直付け、構造用面材等の外側へ取り付け、外張り断熱の場合など外壁の厚みが大きくなる場合に、調整材を取り付けて外面へ持ち出す取り付けなどが挙げられます。
 入り隅に取り付けを行う場合は、フィンへの釘打ちや、入り隅部の外壁の仕上げの施工などを考慮し、150mm程度以上の離隔距離を設けます。
 サッシの取り付けは、開口部の枠材に合わせ、フィンに釘打ちをすることで留めつけます。バルコニーの掃き出し窓の場合、下部のフィンの釘打ちに関しては、防水層を貫通する形となるため、釘穴に対する防水措置が必要となります。
 アルミサッシの枠は、薄いアルミ型材にパッキンを挟み込んでビスで留めるだけで組まれているため、サッシ枠をひし形にゆがませると接合部に隙間ができ、止水が切れる可能性が高く、サッシ枠からの雨水の浸入の例もあるため、搬入後は変形しないよう保管に留意し、取り付けに際しても枠をゆがませないように取り付けていきます。