C.木造住宅の工程管理 06.野地・間柱・筋かい  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
3.木製火打

   土台火打は、90×45mmをかたぎ大入れ、見つけ平づかいとし、N90釘2本打ちで留めつけます。2階床、小屋火打は、90mm角以上の材を、梁が矩形に組まれた区画ごとに四隅に設け、取り付ける梁に火打梁をかたぎ大入れし、梁の交点から750mm前後の位置でM12ボルトによる締め付けが標準的な取付けとなります。
 配置に関しては、取り付ける梁成、火打梁1本当たりの負担面積によって水平構面の強度が異なりますので、必要な強度を検討して必要な本数を設けます。吹抜けや階段周り、下屋周辺は、力が集中しやすい位置となりますので、水平構面の補強を考慮します。
 根太と交差する場合、火打を欠き込んではいけません。根太に干渉しない位置まで下げるか、根太を欠き込みます。
 自主検査としては、設計図書にある火打ちが設定どおりに配置されているか、ボルト締めは確実に行われているか確認します。