C.木造住宅の工程管理 05.建て方  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
8.接合補強金物

   梁と梁あるいは梁と柱をつなぐ羽子板ボルトは、梁成が240以上になる場合は、上下に2本取り付けると、梁の変形に対応できます。建ていれ直しをしたのち、本締めを行います。ナットからボルト頭が3山以上でるように締め付けます。
 木材の乾燥収縮により座金部分の隙ができて、羽子板ボルトが緩んだと誤解される例もありますし、接合部が緩まないほうが、建物の振動を起こしにくくすることにもなるため、ばね付きの座金を使用するなど、より良い対策を講じていくとよいでしょう。
 設計で設定された、引抜力に対応するコーナープレート等の接合補強金物を取り付けます。同等認定品や性能認定品の使用も可能です。
 ホールダウン金物は、耐力壁が取りつく柱の引抜力を受け持つことから、柱脚ギリギリに設置されていなくてもよいものとされています。よって、筋かい等との干渉でうまく取り付けられない場合は、筋かいを切り欠かず、高ナット等でボルトを継ぎ足し、上方にずらして取り付けることが可能です。
 自主検査としては、図面に示してあるホールダウン金物、コーナープレートの位置と種類を確認し、記録します。